指弓ができるようになったら、ボーイングに応用します。
ダウン・・・曲げた形
アップ・・・伸ばした形
指弓は弓の動き(ボーイング)に合わせます。
そして、ボーイングに合わせて体重移動します。
ヴァイオリンを弾くのは、全身運動です。
腕、体、手首、様々な動きが組み合わさっています。
指弓を応用し、脱力をしながらも体幹を使って弾けることを目差します。
まず、嫌々をするように腕を振り子で回転する動きから。
その動きを元に、全弓で体重移動しながらボーイング練習。
上半身をやや回転するようにとだけ言うと、動きすぎる人がいるので、「弓に合わせて体重移動しましょう」と表現します。
<体重の重心>
弓元 ~ 左足に重心
弓先 ~ 右足に重心
弓元から弓先に移動するときは、左足から右足へ体重の重心を移動します。
この時に、ヴァイオリンも少し内向き(右足側へ)動きます。
弓先は駒と指板の間に収まるようにします。
体重移動との連携が上手くできるようになると、弓先が楽に駒と指板の間に収まるようになります。
上記の体重移動は、こちらのボーイングの3段階が理解できてから行なってください。
ヴァイオリンに限らず、弦楽器はどれもそうですが、体が先行して弓を動かします。
ボーイングに指弓・体重移動を組み合わせれば、弓の動きと体の動きを感覚として捉えるのに有効です。
参考文献:メニューイン/ヴァイオリン奏法P.18・19・30・31