ヴァイオリンの構え方は、左肩に乗せ、顔を指板方向に合わせて持ちます。
私は生徒には、「鼻とうずまき(ヘッド)を合わせて」と表現しています。
テールピースの上の顎当てに、ちょこんと顎を乗せるのが理想的。
これは左肩から楽器がずり落ちて、胸で持っている悪い持ち方。
私は「ヴァイオリンを肩にのせて。」と表現します。
小さな子供は視野が狭いので、なかなか肩に乗せて構えることができません。
また、横を向くのに慣れるまで時間がかかる場合もあります。
モデルになっている子は、習い始めて既に2年以上やっていますが、今でも注意しないと、胸の前で持ってしまいます。
根気強く、楽器の構えは指導していく必要があります。
それから、肩と顎で楽器を挟んで、抜けないように引っ張り合いをする練習は意味がありません。
そのような遊びを兼ねた練習は、不必要に肩と顎で楽器を挟み過ぎ、脱力の妨げとなります。
弾き終わった時に、肩当がずれているようならば、楽器を挟み過ぎです。
あくまで、楽器は肩に乗っているだけのイメージで楽器を構えます。
ただでさえ、体をやや捻った姿勢で構える楽器なので、極力体に負担にならない楽器の構えを習得する必要があります。
ハイポジションやポジション移動のときに、楽器が落ちないように挟む必要がありますが、基本的には、挟み過ぎないようにしましょう。