第3ポジション ~ ポジション移動の要


【鈴木鎮一著 ポジションエチュード】
  第3ポジション

第1・3・5ポジションは、ポジションの要です。
特に第3ポジションは中心となります。

メカニック的にポジション移動をするには、体にポジション毎の手の形を覚えこませます。
確実に出来るようにするためにも、P.14・15 Ⅰ・Ⅱをしばらく繰り返して訓練します。
音程と親指先行が安定するまで、先に進まないようにしてください。


「無窮動」から練習をします。
第3ポジションでは、手のひらをヴァイオリンの肩につけます。

※jimdoページ上では音声と映像に時差があります。YouTubeページからのご視聴をお勧めします。

<手の動き>

第1ポジション → 第3ポジション 親指は同時に上がり、手を楽器の肩につける

第3ポジション → 第1ポジション 親指先行

四分音符で書いてありますが、ゆっくりやってください。
量より質を追求した方が良いので、一日2弦さらうように宿題を出します。(月曜はE・A線を、火曜日はD・G線をさらう、というようにです)

<悪い手の形>

手のひらが楽器から離れ、手首が曲がり、ネック下に入り込んでいる。

3・4指が指板から落ちている。

<理想的な手の形>

繰り返しますが、第3ポジションは確実に弾けるようにしてから先に進んでください。
ここで、第1ポジションとの指番号の違いによる混乱が起こります。
それが落ち着くのを待つことと、音程が確実になるまで、暫らく弾きつづけて身体に沁み込ませます。
安易に、生徒が飽きてきたからと、先に進めないようご注意ください。


平行して、小野アンナ著「ヴァイオリン音階教本」P.15 Scales and chords of two Octaves のC-Durを開始します。(分散和音はまだやりません)

また、ビブラートの訓練も開始します。


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