弦楽器では、基本的にパート毎でダウン・アップ、スラーなどのアーティキレーション(次の音へのつなげ方。広い意味では音楽的語法)を揃えます。これは全体のニュアンスをそろえるためです。
このボウイングは本番までにきっちり決めていきます。一度決めたら変更しないわけではありません。指揮者が望むよりよい演奏を目指して変更は頻繁にあります。
決定権はトップにあります。1Pultで変更されたら、後ろの人はすぐに変更点を記入しましょう。
重音をPultの表と裏で分けて弾くこと。表の人が高い音を、裏の人が低い音を弾きます。
「div.」の指定がなくても、技術的に難しい場合は分けて弾きます。
sul は、~において、の意味で、「sul G」ならばG線上で弾き続ける指定。
ハイポジションを使うことが主になるので、音程が難しい。自信がないときは、下のポジションで弾きましょう。
楽章の最後などにataccaと書いてあったら、休みなく次へすぐ演奏します。
2重線、終止線があるからといってぼんやりしないように!
弱音器を付けて演奏する。
マークを記入して忘れることがないように注意しましょう。
□に↓を書くこのマーク、印刷では見かけませんが、オケ用語として各国共通です。こういう独特の書き方は音楽と同じで共通言語なようです。
下記のは私の手元にあった楽譜からです。どちらも同じ意味。
弱音器を付けていたのをそこから外して演奏する。外すマークを記入しましょう。
外し忘れるともそもそした音のまま・・・。
弦を指先ではじいて演奏する。
弓のこと。Pizzのあと、弓を使う奏法に変わるときに記載されている。
そのパートのトップのみが演奏する。
パート全員で演奏すること。Soloの後に記載がある。
ヴァイオリン4人で演奏する。1Pultと2Pultが担当する。2Violiniの場合は1Pultのみ演奏する。
パートのみが旋律を演奏する。自分たちが目立つのでドキドキします。
急いでページをめくりなさいの意味。
大体の出版社は、譜めくりの都合を考えて楽譜を制作していますが、ずっと弾き続けなくてはならない役目を担った弦楽器では、休みのタイミングで譜めくりが難しいことが多くあります。譜めくりをした先でも弾き続ける、またはこれまで伴奏形だったのに、譜めくりした途端メロディに変化するなどの場合に記載されています。
自分のパート譜に、小さな音符で他の楽器のメロディが記載されていること。