体重移動について、はる様からご質問を頂きました。
はる様、ありがとうございます。
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Q
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ボウイング、体重移動の件なのですが、弓元~左足に重心、弓先~右足に重心、が正解なのでしょうか?
自分が、その逆の移動をしてる時がある事が突然気になりだしました。
勿論、体の使い方は様々だとは思うのです。私が前に習った事ある先生に、「あなたは腕が短いからダウンの時に体ごと楽器を左に運んであげれば楽に先まで使えるわよ」と習いました。その際、腰から上が左外に捻れないないように気をつけるので、弓先が流れたりはさすがにないです。が、これを動きの中に取り入れると、ダウン全弓の体重移動は、右→左になってしまうのです。
基本は、川合さんの言及してらっしゃる移動で「正解」と考えていてよいのでしょうか?
勿論、それが理にかなった動きだと思いますし、特にチェリストは一葉に揃ってそう動きますよね。
今、わざと逆バージョンをやったり、いろいろ試してみてます。が、なんだかどれもいける気がする…と混乱し始めています(*_*)
生徒さん達にも、固まらないでね~と言いつつ、具体的に右なのか左なのかを指示してよいか迷っています。
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A
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まず、腕の長さについてですが、私も腕が短いです。
最近の洋服は袖が長いのが多く、余ってしまいます。(笑)
お悩みの件、とてもよくわかります。
はる様が仰る体重移動は、実は私も数年前には色々と試していた時期があります。
師匠には悪いのですが、実は逆さではないのか?と考え、真逆のことをしていた時期がありました。
(弟子には、師匠が仰るとおりに指導していたので、自分の中で実験する程度でした)
2年位、試行錯誤していたのですが、結局、「基本的に体重移動は弓に合わせた動きである」に至りました。
あくまで、「基本的に」です。
例えば、マーラーなどで、ffffの指示で、とにかく重さを乗せて弾く場面では、弓元を弦にこすり付けなくてはなりません。
または重音の連打がある、というときには体重は左側にのせざる負えませんよね?
故に、「基本的に」と考える程度に収めておいた方が、良いと考えます。
ただ、全弓で弓先まで行きたいとき、やや体を開くために体重を左側に載せる、というのには反対意見です。
はる様がチェリストの動きを例に出されている通り、若干体が先行するものの、体重移動は
ダウンボウ 左から右へ
アップボウ 右から左へ
と動くべきです。
その際に、ダウンボウで弓先まで使いたい場合は、上半身をやや回転させ、弓を先弓へと動かしながら体重を右側へと移動します。
う~ん、文章にするのはとても難しいです・・・。
一度お会いしたいですね。(*^_^*)
基本的に体重移動は弓に合わせて、しかしケースバイケースである、というのが現在の私の結論です。
曖昧な回答でありますが、いかがでしょうか。
はる様、ご質問ありがとうございました。