大体10年に一度くらいで駒交換の時期がやってくるような気がいたします。
これは弾いてもいなくても、弦を張っていれば負荷がかかるので、弾く量は関係ありません。(調弦の量は関係あると思いますが・・・それだけ弦が動くので。もし、長期的に楽器を弾かないのであれば、弦を緩めて保管しましょう)
<交換前>
A線が溝に埋まっている状態
こうなると、弦の振動がダイレクトに駒に伝わりすぎるのか、音がこもるようになってきます。
弦の張度はE→A→D→Gの順に弱くなります。
E線は約8Kgの負荷が駒にかかっています。
E線は駒にかかる負荷が大きいので、最初から上の画像のように革を貼って保護をしています。
駒に食い込むなら、A線も革を貼れば?との発想を持たれるでしょうが、A線はE線より太いので振動が駒に伝わりにくくなるため、鳴りが悪くなります。
<交換後>
交換前に比べて、少し弦が駒に対して盛り上がっているようになりました。
4弦のバランスが良くなり、音の鳴りも軽くなりました。
これがスタートで、長い時間をかけて、徐々に弦は駒に食い込んでいき、また交換となります。